2021/10/15に幕張メッセで行われた農業と畜産の展示会である農業Weekに行ってきた。この展示会では農業資材や6次産業化も展示されており、ガーデン&アウトドアEXPOとツール・ジャパンも同時開催されていた。専門家から一般人でも見て楽しい展示会だった。
見ていて意外だったのは、あまり太陽光発電などのエネルギー関連のものがなかったことである。農業なので当たり前と考えるかもしれないが、最近は休耕地に太陽光パネルを施設することが多かったのだが、そのブームは一旦落ち着いたのかもしれない。
フラワー・リーフ
植物工場はだいぶ一般的になったが、こちらでは食べられる花を栽培できるようにしている。店舗内に新鮮な葉物野菜を栽培する店も出てきているらしいが、こちらではさらに特化して食べられて彩りが得られる花を栽培できるらしい。
土ヒーター
こちらは地中に伝熱線を通して土を直接暖めて農産物の育成を促す装置である。ビニールハウスではハウス内の気温を上昇させているが、これはあまりに効率が悪くて損失も多い。それより土を直接暖めてしまおうという発想はシンプルで非常に面白い。実際効果は高いらしい。水をピンポイントで供給する装置は見たことがあるが、エネルギーの最小化という面で似ている。
高知の木毛
最近は宅配便が多くなって緩衝材の廃棄に胸を痛める人は多いと思う。プラスチックの緩衝材の代わりに木で作った木毛で覆ってしまうという考えである。間伐材の利用として面白いし、農産物がこれに包まれていたらちょっと良さそうに見える。
カッパの置きみやげ(ブロック肥料)
これは肥料の塊であるが、田んぼの水面に置くだけで徐々に溶けて自然に田んぼ全体に肥料が分配される構造になっている。肥料を持って田んぼ全体を歩き回るのは結構な作業らしいので、それを簡略化できる。カッパの置きみやげという名前がちょっと面白い。
イネの種子のコーティング
こちらは稲の種子に特殊なコーティングをして撒く装置である。普通稲は苗の状態まで育ててから田んぼに植えているが、苗を一つ一つ土地に植える作業はかなりの大変な作業である。しかし種子の状態で田んぼに撒いてもほとんど育ってくれない。そこで種に特殊なコーティングをすることで生育率を上げようとする試みである。正直専門外なので上手くいくかがまったく予想できないが、できたら作業効率は上がりそう。
豚の重量測定AI
こちらは豚の画像から重量や肉の部位のパラメータを自動計測してくれるシステムである。これまで豚の体重は数人で体重計に乗せるか、熟練者が目視で予測していたのを、AIによって画像のみで高速で処理することができる。
至極どうでもいいが、私が幕張メッセに来ていた日に蓮舫議員が来ていたらしい。
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