【課題】
電球を取り替える作業は結構危険で辛くて面倒な作業である。電球は基本的に高い位置にあり、170cm弱の身長の私ではほとんど手を伸ばしても届かない。そのため椅子や机に乗らなければならない。これはかなり危険な行動である。特にキャスター付きの椅子だったらなお危険である。高齢者や背の低い女性ならもっと危険である。
電球に手を届いたら電球を回して外さなければならない。しかしこれもまたやりにくい。電球は丸いので指を引っ掛けるところがないのである。しかも強く握りすぎてカバーを割ってしまうと、感電や破片で指を傷つけることも怖い。
【解決方法】
この問題についていろいろ考えた。床から電球を交換する方法として、汚い例だがトイレの詰まりを直すスッポンみたいので交換できないかと考えた。実際このような特許もあったし、製品もあるらしい。しかしこれは摩擦力がよほど強くないと空回りすることは想像できる。かといって強く締めすぎると割れる危険がある。
電球を回しやすくする方法として、電球の側面に取手のような出っ張りを作ればいいのではないかとも考えた。これなら指をひっかけやすくなる。
こんなことをもやもやと考えているなか工場で仕事をしていて気がついた。
これだ!ボルトだ!eureka!
電球をボルトのように六角形にしてしまえばいいのだ。至極単純な発想であるが、効果的な方法である。ボルトとネジを手で回したことがある人ならわかると思うが、丸いネジは手締めは難しいが、ボルトなら手締めでもかなり締められる。
六角形なら下の図のような治具があれば、地面からでも簡単に交換できる。柄の長いレンチのようなものである。これなら電球の外観にジャストフィットして回しやすくなる。
電球の形状を変えるだけなら、LEDでも白熱電球でも採用可能である。既存のソケットにそのまま使うことができる。加工のコストが多少上がる可能性はあるが、メリットの方がはるかに大きいと考えられる。
【変更の悪影響】
このような単純な発想であるだけに、なぜ誰も思いつかなかったのかという疑問が浮かぶ。
なぜ電球は丸くなければならなかったのか?
球なんだから丸いだろうというツッコミは置いておく。まず歴史的に見ると、昔は電球のカバーはガラスだったので丸かったのだと思う。ガラスは製造工程において丸い方が作りやすい。また内部を真空に保つには丸い方が圧力の不均衡がでなくていい。しかし今カバーはガラスではなくプラスチックで作られているので、このような問題はほとんどないと考えられる。LEDではカバーは本当にただのカバーとしての機能しかない。
次に考えられる問題は、丸くないと光が均等に発散されないことである。角があるとそこで影みたいなものができてしまうのではないか?あるかもしれないが、そんな悪影響はないと思う。実験結果がないので確信はないが、それほどないと思う。
そもそも右の写真みたいな、ツイストしてる不可解な形状の電球もあるしな。
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