【テーマ】
新規事業、新商品を募集するサービス「Wemake」にて、日鉄興和不動産さんが「マンションで10年後に当たり前になっている暮らし」というテーマで公募を出していた。それに関して、「知のネットワークを作る共有本棚」というアイディアを提出した。
【課題や欲求】
本を読むことで学ぶことは多いが、それだけでは物足りないと思う人は多い。本を読んでの感想や、内容について他者と議論をして、より理解を深めたいと思う。しかしそのようなネットワーク作りを個人でするには難しい。読書会などがあっても知らない人とあまり深い話ができなかったり、課題図書などの縛りがあって、自由にできない。
【ソリューションと提供価値】
マンションの住人で自分の本棚の情報を公開し、住人間で貸し借りができるようにする。これによって自分が興味のある分野を伝え、知的交流が盛んになる。住人間でよく知らない人と会話するのは難しいかもしれないが、本という共通の話題があれば、話のきっかけとなる。
マンションは本の貸し借りをする上でちょうど良い範囲である。まったく見知らぬ人に貸すにはリスクが高いが、同じマンションの住人なら少なくとも盗まれることはないだろう。貸し借りするのにちょっと歩くか、宅配ボックスや郵便ポストに入れるだけで済む。
ただ完全に個人間でやるのは不安なので、不動産会社などが仲介してくれた方が安全性が高くなる。例えば貸したけど返ってこない、汚したから弁償して欲しいなどのトラブルは必ず発生する。こういうトラブルは仲介者がいた方がはるかに解決しやすい。
【コンセプトの詳細】
不動産購入や賃貸において重視されるのは、建物、面積と間取り、立地などのハードウェアだと考えられます。しかし住んでみて重視されるのは、住人やコミュニケーション、コミュニティ、管理体制のようなソフトウェアです。いくらハードが良くても、ソフトが悪いと売却や退去を考えます。このサービスはソフトウェアを充実させ、長く住んでもらえるコミュニティを育成します。
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