ミッキーマウスの著作権が2024年に切れるらしい。
ミッキーマウスは言うまでもなく、米ディズニー社(The Walt Disney Company)の人気キャラクターであり、世界で最も有名なキャラクターであろう。ミッキーマウスの初登場は1928年に公開された映画「蒸気船ウィリー」であった。それから95年経ってようやく著作権が切れ、パブリックドメインになるはずである。
ただしこのミッキーマウスはオリジナル・ミッキーマウスと映像作品に関するものであり、ミッキーマウス全体がフリーになるわけではない。
しかし著作権に関して世界一厳しいと言われるディズニー社だけにまだどうなるかわからない。まだロビー活動を仕掛けて著作権の延長を仕掛けてくる可能性はある。そもそも著作権がこれほど長期間なのはディズニー社の長年のロビー活動の結果だと噂されている(あくまで噂ではあるが、知的財産に関してよく言われる話である)。なにせ100年近く保護されていたのだから凄まじい。
現在の著作権は国によって異なるが、著者の死後70年が国際的に多い。著作権というものはとにかく長い上にややこしい。もちろん著者の権利は保護されて然るべきではあるが、死んでから70年というのは長すぎないかと、素人は考えてしまう。手塚治虫氏の著作がフリーになるのは2059年である。
著作権は年代と共に長期化している。日本を例に取ると、1899年にベルヌ条約に加盟した時の保護期間は、著者の死後30年だった。それが1971年に50年に伸び、2018年に70年まで延長された。アメリカやヨーロッパは1970年ごろに70年になっていた。2018年の延長はTPPの条件だっただけに、アメリカの関与を疑わざる得ない。だからディズニーが裏で動いているという噂がまことしやかに囁かれている。
至極個人的で、視聴者かつ利用者側の意見にはなるが、もっと著作権は緩くするか柔軟にしたほうがいいと思う。インターネット時代において著作権の保護は容易ではなく、対策しようとすればするほどややこしくなる。それよりももっと活用する方向に進んだほうが、業界全体が活気が出ると思われる。
ちなみに同人誌販売(コミックマーケット)のような二次創作の販売は著作権的には極めて黒に近いグレーである。というよりも著者による黙認が実際のところである。しかし同人誌販売は日本の漫画やアニメ業界を下支えしているという側面もある。あんまりカッチカチにせず、上手い具合に著作者と読者が喜ぶ体制が作れたらいいと思う。
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