株式会社菅原設備さんのWicourseというツールの営業戦略を構築するプロジェクトがスタートしました。WicourseはAI翻訳機能付きの動画マニュアルである。私自身は営業の経験や伝手はないので、どちらかというとWicourseの機能向上や発想転換のお手伝いができればと思っている。本プロジェクトはふるさと兼業の募集からエントリーした。自分としては愛知県に引っ越して早速愛知県のプロジェクトに参加できて、幸先が良い。
少子高齢化の進む日本において、建設業や製造業において技術伝承が大きな課題になっている。いっぽうで建設業では外国人労働者を採用しているが、言葉の壁は大きい。そこで開発されたのがWicourseである。本ソフトは動画に日本語の字幕を入れると自動で翻訳してくれる。現段階で言語はミャンマー語やベトナム語などが使用できる。
自分も工場で働いていたので、技術伝承の課題は大きく受け止めている。だがおそらく9割の技術は見て教えてもらえれば伝り、残り1割が人間の手の感覚によるものである。職人技と呼ばれる、残り1割の技術は基本を習得してから自分で習得するか、師匠から学ぶことで得られるものである。どうでもいい技術まで見て覚えろというのは教育の怠慢である。Wicourseによって教育の効率化と低コスト化の両方を期待できる。
今後日本にとって外国人労働者の受け入れは拡大していくだろうが、今の日本は一昔前に比べて魅力的ではなくなっている。東アジアや東南アジア諸国にとって、シンガポールや中国の方が魅力的な市場である。しかも日本は日本語の習得という大きなハードルがある。日本語は難しい上に、日本でしか通じない。もはや日本語ができて優秀な人を雇いたいという贅沢は言っていられない。
Wicourseを使って誰でも多言語で色々な技術が習得できる環境が作れれば、建設業だけでなく製造業や介護の分野にも活かせるのではないかと考えている。
関係ないが、写真は鎌倉に住むメンバーから頂いた鎌倉紅谷のクルミっ子である。
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