9月からいなかパイプさんのエビの陸上養殖プロジェクトが開始しました。いなかパイプさんは高知県でバナメイエビ(シロアシエビ)を卵から孵化させ、陸上の水槽で完全養殖する研究している。日本でもエビなどの陸上養殖を進めている企業や大学はあるが、多くは稚エビを海外から輸入しており、卵から孵化させる完全養殖は日本初である。
日本国内で流通するエビの多くは輸入に頼っている。養殖物は東南アジアから輸入が多い。東南アジアのエビの養殖はマングローブを切り開いて池を作ることが多いので、環境に大きな負荷を与えている。また抗生物質などを与えることが多いことが問題である。国内で完全養殖することができれば環境保護と食料自給率が両立できる。
バナメイエビはブラックタイガーやクルマエビに比べるとややマイナーであるが、生育するのに砂を必要とせず、陸上養殖をするのに適している。またエビ全般はなんでも食べる上に丈夫なため、魚よりも餌代がかからない割に高く売れる。
本事業は2021年9月21日にNHKでも取り上げられた。
取り立てのエビを刺身と天ぷらで食べさせてもらったが、歯応えがプリプリで味が濃く、とても美味しい。
今回の私のミッションは設備更新の検討と、エビの生育条件の数値化である。現状の設備のエネルギー使用量を調べ、どのような設備を導入すべきかを検討する。また今まで熟練作業であったエビの養殖環境を数値化し、他の人たちでも養殖ができる環境づくりを作り上げていく。
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