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【Wemake】走らない寝台列車(没ネタ)

JR四国がWemakeにて新規事業を募集していたので、「走らない寝台列車」を提案して、見事落選した。没ネタとしてこちらに示す。



課題や欲求

昭和時代に多く運行していた寝台列車は、今では定期運行しているのはサンライズ瀬戸・出雲だけで、ほとんどが廃止されている。廃止された理由は他の交通手段の発達などがある。しかし寝台列車は多くの鉄道ファンにとって憧れであり、廃止を惜しむ声は多い。


従来寝台列車は夜間に運転をして、寝ている間に移動できるというメリットがあった。これが鉄道の高速化や飛行機という競合の登場により、そのメリットがなくなってしまった。また夜間に車両や線路をメンテナンスする必要性や、夜間に運転するための人件費がかかるなどのデメリットの方が大きくなった。


ソリューションと提供価値

寝台列車を宿泊専用に提供する。列車は駅または車庫のようなJR四国の施設に停車しておき、一般のホテルや旅館の代替とする。これによって寝台列車のファンは、寝台列車に乗るという欲求を満たせる。列車は走らなければ寝台列車の運転や保守点検に関わるコストは削減できる。


大阪、広島、福岡のような都市との運行であれば、夜に運転して深夜は停車すればいい。例えば22時に駅に集合してから24時まで運転をしてJR四国の営業圏に入って停車し、翌朝6時ごろに運転再開すればいい。


停車場所について、高松や高知のような大きな駅では停車するのに邪魔になるので、その周辺の中規模な駅の方が適している。もしくは駅ではなく、車庫や線路上に移動してもいいかもしれない。このような場所にはトイレ、シャワー、着替えのできるスペースを併設した方が、乗客は満足するかもしれない。


これまでにも廃止された寝台列車を買い取ってホテルとして運営しているケースはあるようだ。これらの事例を見ると、正直それほど成功しているようには見えない。理由は立地の悪さやサービスの質などいろいろ想像はできるが、それが本ビジネスが成功できない理由にはならない。


コンセプトの詳細

ターゲット層と顧客数

日本国内の鉄道ファンは150~200万人いると言われている。鉄道ファンの幅は広いが、鉄道に乗ることに特化した鉄道ファンを乗り鉄と言い、全体の80%程度と見積もられる。そのため乗り鉄は120~160万人いると想定される。概ね日本人口の1%が乗り鉄だと言える

そのうち四国と四国に面する都道府県に、近畿地方、山陽地方、九州北部がある。

近畿では大阪、京都、奈良、和歌山、兵庫、山陰地方では岡山、広島、山口、九州北部では福岡、大分、熊本、長崎、佐賀がそのターゲットになる。人口統計によると、この地域の総人口が約4000万人であり、このうちの乗り鉄は40万人と概算される。





価格の設定

サンライズ瀬戸の価格が東京ー高松間で22540円でうち運賃が11540円なので、個室であっても20000円以上の価格に設定することは難しい。SUNRISE EXPRESSは収容数200名余りなので、一晩1万円として一回満員になれば200万円の売り上げになる。仮に週末だけの運用として、年間100日稼働した場合、年間2億円の売り上げになる。


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